うちの3歳の娘が未だに青色がいちばん好きで、もともと男子的な性向があるが、それで思ったのは、なぜ一般的に男性は青系の色、女性が赤系の色を好むのかということだ。
それで探求してみたところ、人類の太古の昔からの習慣に由来するという説があることがわかった。
■遥梛の色の好み
うちの3人目の末娘の遥梛(はるな)は、2019年6月生まれで現在は3歳4ヵ月になる。
この子は小さい頃から、男の子が好むような遊び、たとえばプラレールなどが大好きで、また性格も明るく元気で活発で、男の子的な要素ばかりが目立つ。
そして、好きな色も青色に絶対的信仰をもっているかのように、おもちゃなどで青ばかりを選ぶ。
たとえば下記の写真は今年のハロウィンのものだが、風船を買う時にも、遥梛はノーチョイス的に青色を選んだ。
このことを「不思議」だと思うのは、もちろん一般的には男性は青系、女性はピンクなど赤系の色を好むという、世界のどこへ行っても同様の傾向があるためだ。
■幼児が好む色
では、遥梛は別として、一般的に子供が好む色の傾向に男女差があるだろうか。
学研教育総合研究所が2017年8月に行った「幼児の日常生活・学習に関する調査」という資料がある。
これは、日本全国の幼稚園児・保育園児(満4歳~6歳)と保護者を対象に行ったモニター調査だ。
満4~6歳の各年齢・男子100人と女子100人ずつとその保護者(計1,200組)の回答が集まった。
ここで、すべての年齢層での平均の結果として、男女別に見ると、幼児期から男女で色の好き嫌いが分かれていることがわかる。
女子は圧倒的に「ピンク」が好きな子どもが多く(84.0%)、男子は半分以上の子どもが「青」が好きだと答えた(60.3%)。
だが、「赤」を好きな色に挙げる割合は男女ともに高い。
これは、男子が好む番組コンテンツのヒーローが「赤」を基調としていることが多いこととの関連があるのだろうかと調査結果で書かれている。
このように、色の好みというのは幼児の頃から男女差があることがわかる。
■小学生になると?
では、もう少し成長すると色の好みは変わるのだろうか。
これも学研教育総合研究所が発表した『小学生の好きな色』という資料に基づいて見てみる。
ここでは、小学生全体(1236人、複数回答)のアンケート結果を男女別に集計したグラフがある。
まず、下記のグラフは男子の集計結果。
次は、女性の集計結果。
これを見ると、男子は青・赤などの原色系を好み、女子は水色・桃色などの柔らかく明るい色を好む傾向が見えてくる。
このように、幼児の頃から変わってはいるが、やはり男女差があるようだ。
このような傾向は一般的には成人になっても続き、たとえば子供の頃は青系が好きだった男性が、大人になって急にピンクを好むようになったということは、あまり聞かない。
■英国の研究
このように男女によって色の好みが異なるのは、遺伝子に組み込まれた人類に共通の傾向なのか、それとも後天的に植えつけらえる文化的現象なのだろうか?
これについては、2007年8月に英国の生物学誌に発表された研究論文がある。
英ニューカッスル大学の神経学者、アニャ・ハーバートとヤズ・リンによる研究で、20~26歳の英国人男女206人(白人、一部は中国系)の被験者を対象に行われた。
被験者には異なる色のふたつの長方形が点滅しているPC画面を見てもらい、直観で好きな色の方を選ぶよう指示された。
長方形はレッド系とブルー系に分けられていた。
この実験からは、男女共、ブルー系が好きだという傾向があることがわかった。
次に、様々な色が混じったものから好きな色を選ぶように指示された。
男性は色の好みが様々で、女性の好みは赤系の色に偏る傾向があった。
こうして、色の好みの男女差が実際にあるということがわかった。
その後、赤ん坊を対象に同様の実験を行ったところ、男の子は青系、女の子は赤系を好んでいた。
このように、色の好みの違いは、性差による要因が大きいという結論が導き出された。
■男女差の要因
このような男女間の色の好みの違いは、どのようにできていったのだろうか。
ハーバートとリンは、人類の遠い先祖が住んでいたアフリカのサバンナにその原因があると考えている。
約1万年前、狩りをする者と採集する者の集団が人間の社会を作っていた。
通常は男が狩りをして、女が果物や野菜などを採集していた。
女は熟れた果実の赤い色を見慣れていて、赤に関連したものを探せば食べ物が楽に手に入るという認識から、赤に集中するようになったのではないかと彼らは推測した。
男女共、ブルーを好む結果が出た理由については、同じ頃に、ブルーは好天や豊かな水源を意味するポジティブな意味をもつ色だったからではないかという。
だが、このような先天的な要因だけで男女の色の好みの差が生じるわけではないようだ。
プリンストン大学の研究では、色の好みは生物学的(先天性)、文化的(後天性)の要素が両方絡み合って作用しているという。
■遥梛の場合は?
では、うちの遥梛の場合は、なぜ青色ばかりを好み、また男の子が好きなオモチャばかりを欲しがったりと、男子的な傾向が強いのだろうか。
ここからは、「自然科学」の領域を離れて「スピリチュアル」的な分野に入り込んでいくので、嫌いな方はここで読むのをやめてください。
実は遥梛は、生まれる前に、知り合いの秀でた女性の超能力者から「予言」されていたことがあった。
仮に「愛さん」と仮名で呼ぶが、この子は祖父(私の父、故人)の生まれ変わりで、5月19日生まれの祖父と1ヶ月違いの6月19日に生まれるでしょうと言われた。
生まれる1ヶ月ほど前に、そう言われた。
そして実際に、遥梛は予言された6月19日に生まれた。
父と遥梛には、以下のように様々な共通要素がある。
・父の春夫は5月19日、遥梛は6月19日に生まれた。
・父の春夫と遥梛の名前に「はる」がある。
・春夫は天然パーマで、遥梛もかなりのくせ毛。
・春夫は1924/05/19に諏訪で生まれ、満月の日だった。
遥梛は2019/06/19に小平市に生まれ、満月の2日後だった。
そして気質が男の子的な要素が多いとなると、本当に前世は男だったのではないかと思えてくる。
それから、愛さんによると遥梛は将来芸能人(タレント)になるというが、これからどういう人間に育っていくかが楽しみだ。