発達障害のうちのASDは、たとえ知能障害を伴わなくても様々な短所がありメディアで頻繁に取り上げられ問題視されるが、長所もたくさんあり、適職も豊富にあることは、このような子供を持つ親にとって希望を持てることだろう。
ASD
発達障害といっても、ADHD(注意欠如多動性障害)や学習障害などいくつかのカテゴリーがあるが、私と娘の愛弥美がASD的な要素があるので、ここではASDに焦点を当てて、その長所や適職について紹介する。
ASDとは、「Autism Spectrum Disorder」の略で、「自閉スペクトラム症」と訳されている。
以前は「アスペルガー症候群」などと呼ばれていた呼称を統一した結果として、近年用いられるようになった。
以下に紹介する内容は、下記の記事を参照している。
◎発達障害への対応
(保護されていない通信のため注意を)
◎ASDのある方に向いてる仕事をまとめて紹介〜向いてる職場環境/向いてない仕事/仕事の探し方/サポート団体も〜
ASDの特徴
発達障害というと、ネガティブな要素ばかりが話題となり、メリット部分に光が当たることがメディアなどで少ないように思う。
だが、健常者と比べて長所も下記のように沢山ある。
ただし、知能障害が伴わない場合だろう。
・正義感が強い、まじめ
・論理的思考、理数系に強さを発揮
・パソコンなど、機器関係に強さを発揮
・文字情報・視覚情報の処理に優れる
・特定領域の記憶力に長けている
・関心分野に高い集中力を発揮する
・他人が気づかない子細なことに気づく
これを見て、「あ、私のことだ」と苦笑した。
私はこれまで、発達障害とかグレーゾーンとか診断されたことはない。
子供の頃は、今ほど発達障害のことが問題視されていなくて、私のように内向的で恥ずかしがり屋の子供も一つの個性として受け止められていたのだろうか。
他の人が気づかないことに気が付くという点では、うちの愛弥美(あやみ、8歳、母はタイ人)が特にそうで、探し物クイズなどが得意だ。
この子は給食を学校など公衆の面前で食べられず、いわゆる「会食恐怖症」で、心療内科で診てもらったところ、発達障害と診断するまでもなく「ASDグレーゾーン」だと言われた。
向いている職業
ASDの適職としては、以下のようなものがある。
・経理事務・法務・専門事務・設備点検
・トラック運転手
・プログラマー・テスター・デバッガー
・ゲームクリエイター
・校正・校閲・テクニカルライター
こうして見ると、25年間やっていたSE(ソフトウエアエンジニア)は私の天職だったと思えてくる。
人に対するのが苦手でも、コンピューターを相手に仕事をするのは全く問題ない。
もっとも、今やっているような執筆や研究の仕事も、その点では同じだが。
自分は、親など人に指図されるでもなく、自ら天職を見つけ出したといえるかもしれない。
うちの愛弥美の場合は、小さい頃から大人顔負けの手先の器用さがあり、私と同様に異常なほどの集中力がある。
ASD(高機能自閉症またはグレーゾーン)のお子さんをもつ方は、将来IT関連の道などに進ませるように、それとなくお膳立てをしてみるのも良いかもしれない。